おくりびとー小堀vol.3
第12話ーおくりびと 小堀の話
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私の結婚式当日の晩に叔父さんが急死した。
結婚式では詩吟を歌ってもらい、
叔父さんも「今日は久しぶりに良い結婚式だったなぁ」と帰宅して話したそうだ、
そしてその日の晩に寝室で心筋梗塞からのお通夜となった。
明け方頃に自宅で就寝していると「まさお君、棺桶の底の板が硬とうて背中が痛いんじゃ、妻に布団に寝かせてくれと言うてくれんかいのぅ!」そう言ってきた。
しかしながら冷静に考えたら
叔父さん宅は奥さんと娘さんの女手2人、祭壇に有る棺桶を降ろして棺桶から布団に寝かせるのは無理だった。なぜなら叔父さんは巨漢で体重が100kg近かったからだ。
申し訳ないと思いながら最後の願いは我慢してもらった。
迷わず成仏して下さい。
叔父さん